『新NISAドキドキワクワク』
『人気のオルカン一本でいいのか…?』
このような疑問ついて触れていきます。
『皆さん同じ期待と不安…』
以下の検索意図に沿って作成しています。
- 新NISAとオルカン一本運用に関する相性や利点・注意点を知りたい
- 新NISAやオルカン一本運用に対する著名人のありがたい格言を知りたい
- 2024年5月時点の最新情報
お決まりのセリフ『投資は自己責任』でございます
- 新NISAとオルカンは相性がいい
- 何もしないことへのリスクあり
- 新NISAやオルカンにも弱点あり
- 「円安? 円高?」それが問題だ
- 著名人12名のありがたい格言
日本の個人投資家へ
老後の不安に備えたい個人投資家の皆さま
積立初心者でありながら、勉強しまくっている投資マニアのちくまです。
「円安」や「物価高騰」そして「インフレ」による家計への大ダメージが懸念される日本の現状
『何とかして家計を維持しなければならない』
『何とかして老後に備えなければならない』
そういった不安や危機感を抱いている日本人は少なくありません。
将来への備え
筆者も同じことに悩んでいました。
私事でお恥ずかしながら……40代過ぎて貯蓄ゼロのまま、気づけば突然、子宝に恵まれ
『どうやって家族を養っていこうか』
『どうやって学費を捻出しつつ、老後に備えることができるのか』
筆者の場合は、その危機感がスタート地点(2022年)となります。
日本の税制優遇
幸い現在の日本では、NISAやiDecoといった個人で対策できる税制優遇制度が設けられていました。
そして2024年から税制優遇が強化された新NISAがスタートしました。
その間……筆者は
- 2年間で家計を大幅ダウンサイジングして、原資(約300万)を捻出
- 今後のリスクに備え、投資関連本20冊以上を読み込み独学で学習
- 加えてネットで、投資界隈における著名人の反応をググりまくる
2023年当時はオルカンを含め、インデックス投資に関して発信している著名人の方は、そこまで多くなかったと記憶しています。
筆者は子育て中の状況も踏まえて、個人投資家として個別銘柄と向き合える時間を充分に確保できない現実に気づきました。
コスパという諦め
四季報や会社HPを読込みスクリーニングする時間 >>> 書籍数十冊を読込み勉強する時間
完全にコスパを天秤にかけました。
宝探しを定期的に続ける労力より、オルカンを含めたインデックス投資の知識やリスクを可能な限り理解することに重点を置いたのです。
そして偉大な先人達の言葉に触れ、悟りました
『市場に勝てる訳がない』と……
オルカン一本運用の是非を問う
このセリフは、2023年新NISA開始直前に筆者がギリギリまで考えていた内容です。
結果的に現在は、オルカン一本で積立中です。(一部優待目的の日本株を保持)
もちろんリスクがない訳ではありません。
むしろ何もしないことへのリスクを感じている方も多いことでしょう。
投資は自己判断ではありますが、そういったリスクを理解するためにも、筆者が調べた情報や参考にした著名人のありがたい助言をご紹介します。
加えて、2024年以降、新NISAが始まってからの意見も集めてみました。
本記事の信頼性
- 積立投資(投資信託)初心者〜新NISAと同時に開始
- 株式投資経験者。2012年〜2017年に割安小型株で3倍の収益
- 5年間長期保有で得た収益をハワイ新婚旅行1週間で使い切る
- 投資関連本20冊以上を読破
まずは、1章と2章で簡単に新NISAの概要とオルカンの魅力をご説明します。
次に、3章で新NISAを利用したオルカン一本運用における相性や利点と注意点に触れ
最後に4章で著名人の格言を紹介していきます。
※ 説明に際して時折登場する「ある著名人」コメントの人物は、4章にて開示します。
新NISA 長期資産形成への第一歩
すゝめ
新NISA。それは、政府から日本国民に与えられた選択権。自分自身で資産形成をと渡されたバトンであるとお気づきでしょうか? 詳細を見ていきましょう。
新NISAの仕組みと利点
新しい少額投資非課税制度(新NISA)は、個人が中長期的な投資を通じて資産形成を行うことを支援するための制度です。
新NISAの最大の利点は、投資から得られる配当(インカムゲイン)や譲渡益(キャピタルゲイン)が非課税となる点にあります。
これにより、投資家は税金の負担を気にすることなく、利益をそのまま手にすることが可能です。
新NISAの利点は、単なる一過性の税金節約だけにとどまるものではありません。
非課税のメリットを最大限に活用し、時間を味方につけることで複利効果を高め、長期的により大きな資産形成を期待することができるでしょう。
やらなきゃ絶対損
通常の投資では、得られた収益に20%※の税金がかかりますが、この税金がNISAではかかりません。
その分、収益として手元に残る金額が多くなる点が特徴です。
※ 復興特別所得税は考慮していません
一般社団法人 投資信託協会より引用
https://www.toushin.or.jp/newnisa_contents/nisa/index.html
新NISAでは、年間の投資限度額(投資枠が二つ)が設けられており、この範囲内であれば利益が非課税という条件があります。
また、2024年現在のところ、非課税となる保有期間は無期限であり、合計の保有限度額は1,800万円迄です。
投資枠の主な違い | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|
年間投資額 | 120 万円 | 240 万円 |
投資対象 | 特定の投資信託のみ | 上場株式と投資信託 |
「一般的な会社員なら充分」
『収益20%分が非課税…本当にやらなきゃ損という気に』
新NISAの対象となる投資信託や株式は、政府や金融機関によって定められた基準を満たしている必要があるのです。
新NISA 参考サイト |
---|
金融庁|NISAを知る |
投資信託協会|NISA(ニーサ)の話 |
日本証券業協会|「みんなにいいさ! NISAがいいさ!!」 |
金融庁|つみたて投資枠対象商品 |
投資信託協会|成長投資枠の対象商品 |
金融庁|NISAよくある質問 |
投資信託協会|投資信託なんでもQ&A気になる100選 |
日本証券業協会|NISAのよくある質問 |
新NISAを活用することで、税制面でのメリットを享受しながら、長期的な視点で資産を増やしていくことが可能であると謳われています。
新NISAは、そんな個人投資家の一歩を支えるための有用な制度であると言えるでしょう。
理屈上は早く始める方がいい
個人投資家は、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選択することが重要です。
また、投資にはリスクが伴うため、資産形成を目指す中で、適切なリスク管理を行うことも忘れてはなりません。
新NISAで避けるべき共通の落とし穴
新NISAの仕組みを利用して資産形成を目指す際には、いくつかの落とし穴を避けることが重要です。
これらの落とし穴を理解した上で投資計画を立てることで、新NISAをより効果的に活用することができるでしょう。
- 損益通算ができない
- 繰越控除ができない
- NISA口座は一人一口座のみ
新NISAは、非課税での長期投資を促進する魅力的な制度ですが、損益通算や繰越控除ができないことによるデメリットも同時に理解しておく必要があります。
これらの点は、特に市場の変動が大きい投資対象に投資する場合や、短期間での売買を頻繁に行う投資スタイルの投資家にとって、慎重に検討すべき事項となります。
また、他に考慮するべき事項として、NISAは一人一口座のみという原則的な決まりがあります。
以下で深堀りしていきましょう。
新NISAは損益通算ができない
損益相殺不可
通常、投資活動においては、得た利益と被った損失を相殺(損益通算)することができます。
これにより、確定申告において、実質的な課税対象額を減少させることが可能です。
しかし、新NISAの口座内で発生した損失は、他の投資の利益と相殺することができません。
このため、新NISA口座内で損失が発生した場合、その損失を利益で相殺して税負担を軽減することができないのです。
新NISAは繰越控除ができない
繰越相殺不可
繰越控除とは、ある年に損失が発生した場合、その損失を翌年以降の所得に対して相殺できる制度を指します。
しかし、新NISAでは、口座内で発生した損失を翌年以降に繰り越して利益と相殺することは認められていません。
そのため、損失が出た年のみで処理を行う必要があり、将来の利益に対して損失を適用することができないのです。
これにより、特に市場が不安定な時期に損失を被った場合、その損失を活用して税負担を軽減する手段が限られてしまいます。
- 短期売買よりも長期投資向け
- 個別株よりも投資信託向け
- リスクが高い市場よりもリスクが低い市場向け
『良い事だけではないのね』
「この落とし穴を抑えておけば決して不利にはなりません」
新NISAは一人一口座のみ
ポイ勝つ口座
多くの証券会社では、積立投資を行う顧客に対して、ポイント制度や特典を提供しています。
これらのポイントは、通常、投資額や取引頻度に応じて付与され、将来の取引手数料の割引や、他の商品・サービスへの交換に利用できるなど、投資家にとって魅力的なメリットを提供します。
しかし、「一人一口座」の制約ルールにより、投資家は新NISA口座を一つの証券会社にしか開設できません。
これは、複数の証券会社を利用してポイントを最大化したり、各社のサービスや特典を比較して最適なものを選ぶ、といった戦略を取ることができないことを意味します。
このデメリットを軽減するためには、新NISA口座を開設する際に、証券会社の提供するポイント制度やサービス、手数料体系、投資商品のラインナップなどを慎重に比較検討することが重要です。
ただし、証券会社が提供するポイント制度は今後変更されない保障もないため、ポイント還元だけで判断するのはオススメできません。
NISA口座は然るべき手続きによって、他の証券会社へ移管することは可能です。(面倒ですが…)
『ポイント制度はオマケで、投資にフォーカスしましょう』
新NISAを利用した長期資産形成
新NISAは『長期・分散・積立』をテーマとして設けられた制度です。
新NISAを利用した長期資産形成において重要なのは、分散投資と時間を味方につけることです。
分散されたポートフォリオを構築することで、リスクを抑えつつ安定したリターンを目指します。
また、複利の力を最大限に活用するためには、長期間にわたって投資を継続することが重要です。
時間が経過するにつれて、投資から得られる利益が再投資され、資産の成長速度が加速するのです。
負けなければおのずと勝ちとなる
以下に一般的な分散投資の種類や、積立方法、長期的シミュレーションを記載しています。
- 幅広いアセットへの分散: 株式・債権・不動産など
- 地域的な分散: 国内・海外、先進国・新興国など
- 業務・業界的な分散: 複数の業種・業界など
- 積立方法: 毎日・毎月など
長期運用シミュレーション |
---|
金融庁|つみたてシミュレーター |
三菱UFJアセットマネジメント|つみたて投資シミュレーション |
ちなみに、筆者の場合(40代貯蓄ゼロ世帯からの脱出ヒューマン)は、以下のようなシミュレーションの結果が出ています。
「積立期間10年伸びただけで⁉」
『倍近く……これが複利効果』
新NISAを活用したインデックス投資の優位性
投資信託は、新NISAを活用する際の主要な投資対象の一つです。
投資信託を通じて、小額からでも多様な資産に分散投資することが可能となり、個々の投資家が直接株式や債券を購入するよりもリスクを抑えることができます。
一般的には、新NISAを活用し投資信託を選択することは、リスクを管理しつつ長期的な資産成長を目指す上で有効な戦略と言えるでしょう。
新NISAを活用したインデックス投資には、多くの優位性があります。
まず、インデックス投資とは、特定の株価指数に連動するように設計された投資信託やETF(上場投資信託)に投資することで、市場平均のリターンを目指す投資手法です。
インデックスファンドを通じて株式市場全体を所有し、その後は何もしないことだ
この方法は、市場全体に分散投資することでリスクを低減し、個別株の選択やタイミングの判断に頼らずに済むため、投資初心者にも扱いやすいという特長があります。
インデックスファンドやETFは、アクティブファンドに比べて圧倒的に運用コストが低い傾向にあります。
新NISAの枠組み内で低コストのインデックス投資を行うことで、『リスク分散・低コスト』の恩恵を受け、長期的な資産増加に寄与します。
資産運用における手数料は、通常考えられている以上に、はるかに重要な問題だ
- 少額からでも投資可能
- 多様なアセットに分散投資
- 様々な国に分散投資
- 市場平均のリターンを目指す
- 運用コストが圧倒的に低い
「新NISAの弱点を補ってる」
「これから紹介するオルカンもインデックス投資の一つです」
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の魅力
みんなのオルカン
オルカン信者ではありません。 ただ……やはりオルカンは魅力的です。 深堀りしていきましょう。
オルカン一本でグローバルに投資する
eMAXIS Slim 全世界株式(以下、オルカン)は、世界中の株式に幅広く投資することができるインデックスファンドです。
MSCIオールカントリーワールドインデックス(ACWI)に連動することを目指しており、先進国から新興国まで、世界約50カ国以上の市場に上場する多様な企業群に分散投資をすることが可能になっています。
業界最低水準の低コストであることも特徴の一つであり、幅広い地域とセクターに投資することで、リスクの分散とポートフォリオの安定化を図ることができます。
今ならオルカンでいい
オルカンが提供する最大の魅力の一つは、そのアクセシビリティとシンプルさにあります。
投資家は、この一本のファンドを通じて世界中の株式市場への幅広いアクセスを得ることができ、それにより、個別の株式や市場を綿密に分析し、選定する手間を省くことが可能です。
特に、投資初心者や、多忙で市場や個別銘柄を分析する時間のない投資家にとって、このような特性は大きなメリットをもたらします。
オルカンのポイント | |
---|---|
アセット | 先進国株式 84.1% 新興国株式 10.3% 国内株式 5.5% |
組入上位国 | アメリカ 61,7% 日本 5.5% イギリス 3.5% フランス 2.7% カナダ 2.7% |
組入上位業種 | 情報技術 22.7% 金融 15.6% ヘルスケア 10.7% 一般消費財 10.7% 資本財 10.6% |
組入銘柄数 | 2,772 銘柄 |
為替ヘッジ | 原則なし |
称号 | 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023 |
決算 | 4月25日(年1回) |
総じて、オルカンは、その低コスト・シンプルさ・そして幅広いグローバルへの分散投資により、多くの投資家にとって魅力的な投資選択肢となっています。
新NISAの投資枠すべてオルカンに投資しています
- 世界中の株式への分散投資
- 投資初心者・個人投資家向け
- 業界最低水準の低コスト
- 長期投資向け
- 日本株はたったの6%弱
「多忙な主婦にも楽ちん」
『世界は発展・成長し続けていると歴史が証明しています』
オルカン一本運用は為替リスクが影響する
オルカン一本運用は、全世界の株式に分散投資することでリスクを分散し、長期的な資産形成を目指す方法です。
しかし、この運用方法には為替リスクが大きく影響する点があります。
為替リスクが影響する理由
リスク
オルカン一本運用では、世界各国の株式市場に投資します。
これにより、投資先の国の通貨で資産を保有することになり、為替の変動が直接的に運用成績に影響します。
為替の動きが投資家にとって有利に働く場合もありますが、このような為替の変動は予測が難しくリスクとなります。
『オルカンは日本株6%未満だったわ……』
『円安のご時世…不安もわかります』
オルカン一本運用における為替リスクの影響は、主に以下の三つの点で表されます。
- 投資収益の変動性増加
- 収益予測の難しさ
- リスク管理とコストの問題
投資収益の変動性増加
為替の変動
オルカン一本運用では、世界中の株式に投資することでリスク分散を図っていますが、投資先の国の通貨で保有するため、その国の通貨価値が変動すると直接的に投資成果に影響します。
例えば、投資先の国の通貨が自国通貨に対して価値が下がると、換算した際の投資収益も下がることになります。
逆の表現も然り、例えば対ドルで円高が進行すると大きく収益が損なわれることになるでしょう。
よって、為替の変動によって投資収益が予測よりも大きく変動する可能性があります。
『恐ろしくなってきた』
『避けられないリスクと認めましょう』
収益予測の難しさ
不確実性
為替レートは多くの要因によって変動し、予測が非常に難しい性質を持っています。
政治的なイベント、経済指標の発表、中央銀行の政策変更など、様々な外部要因が為替レートに影響を与えるため、オルカン一本運用においてもこれらの変動を正確に予測し、対応することが困難です。
その結果、投資戦略を立てる際や将来の収益を見積もる際に不確実性が増します。
『為替介入……』
『収益も予測困難ですが影響するイベントの予測ですら困難』
リスク管理とコストの問題
リスクと付き合う
為替リスクを管理するためには、為替ヘッジなどの手法を用いることが一般的ですが、これにはコストがかかります。
また、完全なヘッジが常に可能であるわけではなく、特に長期投資の場合、ヘッジ戦略の選択やその維持には慎重な判断が求められます。
為替リスクを過度に恐れることなく、株式投資の本質的な価値と長期的な成長ポテンシャルに焦点を当てることが必要になってくることでしょう。
『リスクと長期お付き合い』
『円安でも円高でも暴落でも長期的に積立し続ける覚悟』
新NISAとオルカン一本運用の利点と注意点
結論
利点と注意点、ポイントを見ていきましょう。
なぜ新NISAとオルカン相性がいいのか
新NISAのデメリットを回避しつつ、非課税のメリットを最大限に活かす投資法の一つが、オルカン一本運用です。
新NISAでは、以下のようなデメリットがある点お伝えしました。
- 損益通算ができない
- 繰越控除ができない
- NISA口座は一人一口座のみ
新NISA口座では、個別株のような株式に集中投資した際の倒産や不祥事といった最悪のリスクに対して、取りうる対策がないことを示します。
2023 年の上場企業倒産は 1 件
~コロナ禍以降 4 件目、「不祥事後の倒産」が続く
帝国データバンク 「上場企業倒産」 動向調査(2023 年) より
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p231216.pdf
オルカンでは、世界中の株式に分散投資しつつも、個別株のような最悪のリスクが発生することはありません。
「少し安心したわ」
「次々に入れ替わって世界指標は維持されます」
新NISAとオルカンで相性が良い理由
方向性やテーマが同じであるという点です。
新NISAのテーマは、「長期」「分散」「積立」の3点であることは冒頭でお伝えしました。
オルカンと完全に方向性が一致しているのです。細かく比較してみましょう。
新NISAのテーマ | オルカンのポイント |
---|---|
長期 | (長期複利の恩恵) & 世界株式に追随 (世界は長期で成長中) | 配当が再投資
分散 | (日本含む) & 時間でも分散 (ドルコスト平均法) | 世界株式に分散
積立 | (毎日/毎月) & 最低コスト (業界最低水準) | 投資信託で積立
そして、何より人気があるという点は、皆さんが否定できない要素の一つであるでしょう。
「償還されるリスクも少ない」
「今まで貯蓄続けてきた日本人が投資に転じていくことの意義を感じます」
大人気オルカン一本運用における注意点
投資家から高い人気を集めている一方で、オルカン一本運用にはいくつかの注意点があります。
- オルカンといえどアメリカ依存
- 為替リスクと円高とドル建てと
- 大暴落ありまぁす
- 世界の株式市場に居座り続ける
オルカンといえどアメリカ依存
結局はUSA依存
オルカン一本運用がアメリカ市場に依存している点は重要な考慮事項です。
グローバルな視点から投資を行いますが、実際にはアメリカ市場の株式がポートフォリオの大部分(6割)を占める傾向にあります。
実質的なところアメリカ経済が世界経済に占める比率が大きいため、このような状況が生じがちです。
しかし、これによりアメリカ市場における経済変動や政治的なイベントが投資成果に大きな影響を与えることになり、市場の集中リスクが高まります。
為替リスクと円高とドル建てと
基軸通貨
アメリカ市場への依存が高いと、その分ドルと円との為替レートの変動が収益に大きく影響します。
ドルが強く(円安)なれば投資成果は向上しますが、逆にドルが弱く(円高)なると収益は減少します。
このような為替リスクは、特に短期間での投資成果に影響を及ぼすため、注意が必要です。
また、基軸通貨としてのドルの役割もあり、アメリカを除く他国通貨においても結局はドル換算である点は否定できません。
大暴落ありまぁす
投資家次第
大規模な市場全体の下落、いわゆる「大暴落」のリスクは避けられません。
リーマンショックやCOVID-19パンデミックのような予期せぬ経済危機が発生すると、グローバルな株式市場全体が急落し、オルカンのポートフォリオにも大きな打撃を与える可能性があります。
また、大暴落時には多くの投資家がパニックに陥り、保有株を一斉に売却する傾向があります。
これにより、さらなる株価下落を招く悪循環が生じることがあります。
オルカン一本運用の投資家も、このような心理的プレッシャーに直面するため、冷静な判断が求められます。
大暴落が発生しても、長期的な視点を持ち続けることが重要です。
過去のデータは、時間が経つにつれて市場が回復し、さらなる成長を遂げる傾向があることを示しています。
したがって、一時的な下落に動揺せず、長期的な資産形成を目指すことが賢明です。
世界の株式市場に居座り続ける
退場しないこと
結局のところ、投資家自身のリスク許容度を認識した上で、何があっても世界の株式市場に居座り続ける事が重要です。
新NISA口座を利用したオルカン一本運用は、その一つの手段となることでしょう。
投資に関する著名人12名の格言
お待たせしました。 著名人12名のありがたい格言をご紹介します。 ※ ご紹介に預かり、著名人の皆さまの書籍・投稿・メディアなどを同時にご紹介していきます。
山崎 元 氏(経済評論家)
元証券マンであり、経済評論家の山崎氏。闘病の末、新NISAが始まる2024年の元旦帰らぬ人に。
人生・キャリア・資産運用など幅広く取り扱う中で、なぜか男としての「モテ」にも言及された評論家。
個人投資家の皆さんはご存知のとおり、細かい説明は要らない方かと思います。
闘病生活の最中、山崎氏が父として学生である息子さんに宛てたお手紙の内容です。
執筆中は既に余命宣告があったようで、あとがきには体調と相談しながらも何とか書き上げられた状況と記されています。
山崎氏が提唱する「平均投資有利の原則」や「資本家・債権者・労働者」の関係性など、個人投資家にとっても非常に参考になる情報が掲載されています。
世界の株式市場がなぜ長期に渡って成長・発展し続けているか、そういった構造もわかる内容です。
別の書籍「ほったらかし投資術の改訂3版」もオルカンや新NISAに関して鋭く言及しています。
新NISAやオルカンなどの積立を始めるために、個人投資家の不安や・期待を受け止める一冊となっています。
「山崎先生ありがとうございました」
テスタ 氏(カリスマ専業投資家)
新NISAが始まって間もない2024年。
カリスマ専業投資家のテスタ氏は、累計利益が100億円の大台に到達したとのこと。
ここ最近のメディアでの露出も増え、一段と個人投資家の皆さんが羨望の的とするテスタ氏とは……
テスタ氏は、新NISAやオルカンに対して直接的な言及をされている訳ではありません。
枠が定められている新NISAやオルカンといったインデックスファンドを利用した投資は、テスタ氏にとってそこまで魅力ではないものかと思われます。
ただ、こういった格言の根底には、オルカンなどのインデックス投資と基軸は同じではないかと感ずるところがあります。
「円の価値は長期的に下がり続けている」は、既に円安ドル高の現状、多くの方が認知している状況と推察されます。
日本は「失われた30年」の期間において長期デフレの状況に陥り、相対的な円の価値減少の感覚が麻痺していたと思われますが、さすがに個人投資家の皆さんも気づいてきていることでしょう。
『投資をしないというリスク』
清原 達郎 氏(元長者番付1位@伝説のファンドマネージャー)
日本の長者番付は、個人情報保護法の全面施行を受け2005年を最後に廃止されました。
その最後の番付公表で、数多の会長・社長・役員を退け堂々の1位となった清原氏とは……
清原氏が運用していたヘッジファンドでは、小型株への長期(ロング)と空売り(ショート)を組み合わせたリスクが有る手法によって、浮き沈みは激しいが素晴らしい運用成績を収めたと記されています。
オルカンに関しての言及は殆どありませんが、日本株特に小型株への投資意欲は高く、基本的に回避が不可能な為替リスクを避けて投資されていたのかと感じます。
確率・統計的な考えのもと、非常に魅力的な投資手法でワクワクしてしまいます。
筆者も子育てが落ち着いたら、小型株はじめようと思ってしまう勇気をもらう一冊でした。
『小型株の厳選によりリスクを最小化されている印象でした』
マサニー 氏(自称ニート@投資家)
次にご紹介するのは自称ニートのマサニー氏。
投資によって純利益50億。バツイチ子持ち、およめさん探し中とのこと。
テスタ氏とは異なる存在感がある方です。個人投資家ではなく自称ニートも真意なのでしょう。
自由すぎるほどの経済的余力が影響してからか「暇過ぎてツライ」というコメントも新鮮で参考?になります。
20代はひたすら貯蓄・投資する倹約ぶりを発揮し、30代は全額スタートアップ投資するといったリスクの取り方がすごいと思わざるを得ません。
『とてもじゃないが真似できない』
井村 俊哉 氏(中小企業診断士)
元芸人で投資家の井村氏。
先にご紹介した先人達に負けず劣らずのとんでもない投資実績を上げ続けている投資家です。
100万から投資をはじめ現在は85億。
個人的志向ではなく、個人投資家としてでも日本を背負っている大きな使命感を感じます。
先にご紹介したテスタ氏と同様、逆にオルカンといったインデックスファンドに投資する必要がない投資家ということで非常に説得力があります。
清原氏も同様かと思いますが、割安で放置されている個別株(井村氏いわく半額シールが貼られた株)を探し当てることができるからこそ、とんでもない実績を上げてこられたのかと思います。
世間一般の個人投資家はそうではありませんので、一概にオルカン⇔個別株どちらが良いか論争に消耗しないことが重要です。
井村氏がおっしゃるとおり「茨の道へようこそ」といったコメントも真意の一つを語っているものと思います。
『株が好きだからこそインデックスには興味無さそうにも思えます』
リベラルアーツ大学 両 学長(実業家)
もっと早くにこちらの大学や学長の存在に気づいていれば……
リベラルアーツの両学長です。むきむきライオンのアニメーションでご存じの方も多いことでしょう。
私は正直なところ、マネーリテラシーは最低レベルで40代前半まで過ごしてきました。
筆者は子供の誕生に合わせて突如目覚め、ひたすら倹約し・支出にもポイントを有効活用して還元し・他の無駄な支出を抑え・最大限収入を上げる努力をして、2年で300万・あともう少しですが3年で500万の資産を捻出することができそうです。
しかし、数年でも先にこの大学や学長の存在を知っていればと……後悔があります。
「お金の大学」では、お金に困らない5つの力にフォーカスします。
お金が溜まる泉をイメージして、貯める力・稼ぐ力・増やす力・守る力・使う力をご紹介しています。
現在お金に困っていて、本書をまだ読んでいない方は、読むだけでおそらく本代の数十倍以上のお金を徐々にでも捻出することが可能になります。
なぜなら、私がやっていることとほぼ同じなので、実証済みであり結果が出ない訳はありません。
また、新NISAやオルカンに関する動画もご紹介しておきます。
「1年くらいの長期休暇を取って学長の動画三昧したいです……」
水瀬 ケンイチ 氏(個人投資家)
先にご紹介した山崎氏と共著「ほったらかし投資術」の著者であり、サラリーマン投資家です。
実は「ほったらかし投資術」のインデックス投資面の内容に関しては、(おそらく)水瀬氏がその執筆を担当しており、第3版においてはオルカンプレイヤーさながらの知見が詰まっています。
水瀬氏は、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)において、長年のインデックス投資における知見を広く・そして長期間投稿してくださっているオルカンの大先輩であります。
水瀬氏のブログのカテゴリですが、投稿記事数がとんでもないボリュームです。
インデックス投資家にとっても、個人投資家にとっても経験の宝庫になっています。
「とてもシンプルです。そして真理な気がします」
オルカン全力リーマン 氏(サラリーマン)
彼は……サラリーマンです。 全力でオルカンに投資しているリーマンであります。
一時期、「オルカン」でググったらこの方のTwitterが上位に表示されておりました。
2024年現在、オルカンに全力投資した結果、30代で準富裕層に到達しているとのこと。
「億り人になるまで陰ながら応援中」
ホリエモンさん(実業家)
今回ご紹介した中では、ある意味で最も知名度が高い方でしょう。
「世界の富っていうのはイノベーションで増えていく」など、実業家ならではの格言が飛び交っていて新鮮ですね。
「インデックス投資とは逆に刺激的」
ジョン・C・ボーグル 氏(インデックスファンドの父)
世界で初めてインデックスファンドを創設した祖であるジョン・ボーグル氏。
驚くことにこのバンガードが創設されたのが50年ほど前。
そしてインデックス投資の優位性を長年にかけて訴えかけてこられました。
インデックスファンドを創設されたのが50年前
➡ 数十年以上前からインデックスの優位性を広く提唱
➡ 10年ほど前に本書を執筆
既に歴史が証明しています。
「新NISAやオルカンを知って読むと腑に落ちます」
チャールズ・エリス 氏(インデックスファンド取締役)
ジョン・ボーグル氏と同様、インデックスファンドを運営する側だったチャールズ・エリス氏。
チャールズ氏のインデックスに関する格言が最も腑に落ちる内容であり、感銘を受けることでしょう。
実は、インデックス投資に関する書籍の中でも、筆者が最も腑に落ちた一冊です。
オルカンに投資する前に必読オススメさせていただきます。
積立1日分にも満たないコストで本質に触れることができるでしょう。
「私は本書に見習い、自身のリスク許容度を踏まえた運用方針を決めることができました」
ヤマゲンさん
最初にご紹介しましたが、最後でもご紹介させてください。
ご存じのとおり…ヤマゲンさん=山崎 元 氏であり、本当に魅力的で愛されていた方だと感じます。
最後に
家計のパイロット
先人達に共通する考え方の一つとして、筆者が感じるのは『リスクへの向き合い方』です。
リスクがあるからリターンもある。
そのリスクを最大限の努力で最小限に抑えるという姿勢は、我々個人投資家が実践すべきスキームの一つなのかもしれません。
インフレによる円の価値減少は著しく、銀行口座への貯金だけでは不安を感じる時代。
投資をしないという決定にもリスクを感じてしまうご時世です。
もし、新NISAが日本政府が用意した国民への助け舟だと捉えると、何もしないリスクを感じざるを得ません。
『家計のパイロット』であること。
個人(インデックス)投資家が背負う自信と誇りにかけて、どんなときもオルカンに積み立て続ける。
今後きたる大暴落の嵐を好機に代えて。そのためには金銭的な余力と精神的な余力の両方が必要なのかもしれません。